現行レヴォーグを試乗した

 

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愛車のVMレヴォーグを手放せそうにない、なんて言った直後、12ヶ月点検があったのでディーラーに行った。

待ち時間に新型クロストレックでも見せてもらおうかなって思って声をかけたら現行のVNレヴォーグの試乗を薦められて乗ってしまった。

 

結論から言うと、プロトタイプをモーターショー現地でみた時にめちゃめちゃかっこいいなって思ったあの気持ちはまだまだ褪せていなかった。

 

乗ったのはGT-H EX、1800ccモデルの真ん中のグレード。

年次改良で言えばC型で、18インチを履いているけど電子制御ダンパー非搭載。

タイヤは純正のブルーアースGT。

 

8kmくらいの距離だけど少し凹凸のある田舎道+バイパス合流加速+バイパスを流すくらいのことができて良い試乗コースだった。

ディーラーさんの同乗もなく1人で乗らせてもらって自分のレヴォーグと比べて考えてみる。

 

運転感覚はほぼ変わらない

ロードノイズは減った

乗り心地は思ったより柔らかくなかった

20km/hから60km/h程度の合流加速で感じるパワーは変わらない

エアコンの操作パネルは少し使いにくい

縦型モニターの反応速度は十分

 

アイサイトXのハンズオフは使えなかったしもちろん作動もさせてない。最高でも60km/hしか出してないから高速域は不明っていう条件。

今の自分の17インチと違って18インチタイヤを履いているのに乗り心地がそこまで悪く感じなかったのは純粋に改善されたポイントだと思う。それにタワーバーとかが何もついていない素の状態で、ほぼフル装備の愛車と運転感覚が「変わらない」のはなかなかいいんだと思った。車両の大きさや曲がり方も今と殆ど変わらないから乗り換えたらすんなりいけそう。

ただ、旧型のSTI sportのE型に乗ったときみたいな感動は今回はなかったから電子制御ダンパー付きのSTI sportにもぜひ乗ってみたいとは思う。

それからやっぱり2.4Lターボもぜひ比べてみたい。旧型2.0Lモデルは乗ったことすらなかったけどパワーは正義だと思っている節はあるので。

 

こんなことを踏まえると新型を買うなら17インチのGTか18インチだけど電子制御ダンパーのSTI sportかRかの3択になるかなと今は思っている。

あとは実車に乗ってみて考えたい。

 

今の愛車の色が好きだから後継色がないから悲しんでたけどマグネタイトグレー・メタリックにチェリーレッドのSTIエアロをフル装備した納車前の車両も見せてもらってその気持ちは吹き飛んだ。

純正のリアでこれだけ迫力出せる国産ワゴンそうそうないでしょって思ってしまった。

 

見積もりとかまで出してくれちゃったけど今の車はまだ降りたくない気持ちに変わりはない。現行レヴォーグの販売終了が見えてきた頃に新車で買うのが妥当なのかな。

実は限定のSTI sport #が出たとき色も今の愛車のスティールブルーグレー・メタリックに近くて一瞬悩んでたんだけど600万はそうそうすぐに出せるものでもなく。

 

新車で純エンジン車を買えるのはたぶんVNレヴォーグが最後。

そう思うとやっぱり欲しいんだ。

ハイブリッドだって運転したことあるし、いいところがたくさんあるのもわかってる。

これからの時代に燃費の悪い車が不要であることもわかっている。

だけどエンジンだけを積んだ車の良さはまだ超えていないと思ってるから。

MTじゃないのにCVTなのに車を語るなとか言われちゃう気もするけど。

 

たぶん人生であと何台かは購入することになるから、最初の2台くらいはエンジン車であっても許される、よね。

 

STI sport R EXにSTIのエアロ入れて諸々オプションつけると結局だいたい600万円。

タワーバーとかは途中で追加していくつもりだからそれは別にしておいて・・・

頭金それなり積んでもすぐに払い終えられる金額じゃないし一括なんてまだまだ無理だ。

もう何年かだいじに今のレヴォーグ乗ってしっかりお金ためておく。

しっかり走りきったレヴォーグから新しいレヴォーグに乗り換える。

それが次の夢になった。

レヴォーグを愛する気持ちが薄れるかどうかみたいな

 

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レヴォーグへの愛を語って半年ちょっと経った。

総走行距離は既に12万5千キロに到達している。

それでもやっぱり愛している。

 

エンジンは相変わらず快調に回っているし足回りのヘタリもあんまり感じない。

このままいつまでも乗っていたい、そう思っている。

 

メンテナンスも欠かしていない。

エンジンオイルは常に8000km程度で交換してるし、それ以外のオイルもしっかり定期交換している。

2週に1回は自分でエンジンルームをよく観察してゴミを取ったり各種の液体が減っていないか確認する。

同じく2週に1回は高回転域をあえて使っているし、たまには洗浄剤を混ぜてみたりハイオクを入れてみたりもしている。

当たり前だけど定期点検も欠かさず行っている。

 

レヴォーグに乗るという夢を最初のマイカーで叶えてしまったぼくは、次の夢をどこに持つかを決めかねている。

夢を叶えたからって満足してそこで終わりな人間にはなりたくないって常々思っているから次の夢を持っておきたくて。

 

 

嘘だ。実はある。同じ水平対向エンジンというこだわりを持ったポルシェへの憧れは常にある。

ただ、あいつはびっくりするほど高い。置いておくのも心配だ。うちのアパートの駐車場は青空だし。

 

だけど、うるさくてガソリン撒き散らして走る車がこの世界にいられる時間はあと僅かなのである。

たぶん本当のすごく高い車たちなら生き残れるんだろうけど残念ながらぼくにはそれをほしいと思う気持ちはない。どれだけお金に余裕があってもきっとそれは望まないと思う。

そんなぼくがなんとか手に入れたいもの、それがポルシェなんだ。

 

もちろんカイエンでもマカンでもパナメーラでもない。

ボクスターとかケイマンとかカレラとかそういうもののことである。

 

きっと本当に欲しいと願って覚悟を決めれば買えないこともないとは思う。

いままで作った貯金を崩してローンを組めばいいだけだ。

かつて仲の良かった友達はきちんとそれをやってのけて欲しかったスポーツカーを買っていた。

 

だけどぼくにはそれができない。臆病なので。

今買って大事に乗っていればきっと10年後くらいでもほとんど値落ちしないってこともわかってる。

事故を起こしたりしなければ、という限定付きで。

ぼくにはそんな自信がない。

そんな水物のためにいままでがんばって貯めてきたお金を使えない。

1台しかない車(ぼくの日常生活には車が不可欠なので)であればまだ意味はある。けれどあくまでポルシェは2台目だから。なくても生活は成り立つ。

レヴォーグを売って普段からポルシェに乗ればいいって考え方もないではない。

でもレヴォーグ売って手に入れたものになにか価値を見出せるとはまるで思えない。

 

人生が資産形成って意味でうまくいったらポルシェを買いたい、そんな気持ちでいたらいつまでも買えないことはわかっている。

それでもどうしてもそう考えちゃう。

ぼくにとってポルシェはその程度のものって見方もできる。

 

そんな気持ちならポルシェを買う資格なんかないのかもしれない。

 

 

ポルシェを買ってレヴォーグを置いて家を出ることがぼくにできるのだろうか。なんてことも考える。

何人かで出かけるときぼくが決まって運転を申し出るのは人の車に乗るのが申し訳ないって感じる以上にレヴォーグを置いていくことができないからだったりする。

たとえばボクスターをなんとか買えたとして、ボクスターで遠出しようとなることは想像に難くない。でもミラーに写る自宅駐車場に置かれたままのレヴォーグを見たら後悔する気がする。

羽田に停めて数日出張に出た間でさえも毎日鍵を握りしめていたくらいにはレヴォーグが好きなんだ。

 

エンジンの寿命は延びているからたぶんあと15万キロくらいは走ってくれると思う。

でもそれまでに何かしらの電装品が壊れたり、どこかに思い切りぶつけてしまったりするかもしれない。

もし修理に100万かかるって言われたら出す勇気はあんまりなくなってきている。

50万なら出す、かなぁ・・・

 

初めての愛車で一番好きな色とグレードのあいつをぼくはまだまだ手離せそうにない。

走行距離を労わってあげることもできずにどこまでもどこまでも走り続ける気がする。

それがレヴォーグという車の在り方だとも思っている。

 

 

レヴォーグを降りてもいいと思う頃、ぼくはどうなっているだろうか。

ポルシェを次のマイカーとして買える人間になっているだろうか。

それとも最低でも5人乗りじゃないといけない生活になっているだろうか。

その頃のポルシェは今のままのポルシェではもうないと思う。電池が積んであるはずだ。

それでもポルシェはポルシェだったと言える車をきっと出してくれると信じている。

 

 

いつまでも憧れであってほしい。

スバルとポルシェだけは最後まで水平対向エンジンにこだわっていてほしい。

それが叶わないなら電気になってもやっぱりスバルはスバルでポルシェはポルシェって言える車を作り続けてほしい。

そんな願いを込めて。

野望実現の準備の準備の準備回

野望がある。

もう一度旅に出たい。

外国じゃなくて国内。いつか外国行くけど、今はまだ。

 

まずやりたいことがいくつかある。

 

車で日本の海岸線なぞりたい。

全国道走破したい。

国内の鉄道全部乗りたい。

フェリー全部乗りたい。

SFCJGCどっちも取りたい。

 

ちなみに自分の足でペダルを回したり大地を踏みしめたりすることには全く興味がない。

なにせ熊が怖いので。襲われたら死んじゃうから。そもそも体力ないし。

 

このやりたいことを叶えるのにはそれなりの時間がかかる。

ちまちま積んでくのもそれはそれであり。

でもまとめてやりたい気持ちもある。だとしたら全速力でやってなんとか年内くらいかな、と踏んでいる。

 

きっとこういうことは大学生のときに思いつくべきだった。

いや鉄道とフェリーに関してはだいぶがんばってた気はする。

ただあのときはお金あんまりなかった。時間はたくさんあった。

今は少しはお金がある。その代わり時間がない。

人生はいつもタイミングが合わない。

 

でも、なにかがない、というのは所詮甘えだと思っている節がある。

社会的役割とか制約を持たずに生きられているからこそ思う部分なのだろうけれども。

 

だから僕は考える。

どうすれば夢を叶えられるのか。

時間を作るにはどうすればよいのか。

 

なんてったって仕事が邪魔だ。週5日以上労働してるからどうしようもない。

つまりは仕事を辞めるしか無い。

キャリアに対する拘りはないし、安定して稼ぎ続ける必要は今のところ無い。

ただ、今いる診療科は本当に好きで、大学病院で仕事するのは嫌いだけどやっと病棟にも話せる人増えてきたし、一度やめたらもう戻るのがかなり難しくなるってことはわかってる。それに大好きな病院にまた戻るチャンスも失いたくない。

結局そこらへんまとめて考えるとぼくにはまだ辞める勇気が足りない。

てことはどっかで今のところに所属したままお休みもらうしか無い。

人事の都合とかの苦しみはわかってるから人事枠としてカウントされにくいタイミングで。

内科専門医受ける年とかどうだろう、シニアレジデントが終わる年にそのまま一旦休みに入って翌年復帰とかどうだろう。

若いうちじゃないと旅をする体力がなくなる。ぎりぎり20代で夢を叶える。

それもいい気がしてきた。

 

あと2年間どこかで働いたあとは一旦おやすみが欲しいって早めに宣言して、旅に出る。

旅の間はバイトで食いつなぐ。

だめかな。

 

当直バイトで全国渡り歩くとか無理だろうか。

少しは稼げるし、仕事も忘れ切らないで済む。

休みたいって言ってる癖に働くのかよって感じだけど、忙しすぎない職場は普通に好きなんだ。

定期的な労働からの解放である。鳥籠から出よう。

旅するバイト医師ってどっかのコラムで見たような気がするけどまあいいや。

でもバイトに合わせて旅程組むの難しいしめんどくさくなりそう。タイミング合えば、にしてそれ前提にするのはやめておこう。

 

ふと思ったけどJGCSFCは働きながらで取れるはず。

ていうかそうしないと時間がもったいない。

1年休めたとしても案外時間短いだろうことは想像に難くない。

もしやりたいことはやめに終わったりしたらバイト戦士になればいい。

 

つまりこれからすべきは休み希望の話すこととJGCSFCの作戦を練ることだ。

 

 

 

論文やんなきゃいけないのにこういうことばっかり考えてる。

興味ない論文、書きたくない。

唐突なんだけど自分の愛車について語りたい。

悪いけど語らせて欲しい。

ぼくの愛車はSUBARUのLEVORG だ。

広い意味で言えばステーションワゴンであり、少し背伸びしていいならスポーツワゴン。

グレードは1.6GTのアイサイト付きモデル。

デビュー年の2014年はA型レヴォーグと総称されて、一番下にアイサイトなしのGTモデルがあったけど、一回目の年次改良、つまりB型からはなくなってしまったので実質一番廉価版。

スバルのスポーツモデルと言えばビルシュタインって思われることもあるけどそれを持たせてもらえてないモデル。

 

安全性能かなり高めのアイサイトver.3を搭載した最初のモデルであり、D型でツーリングアシスト、2代目レヴォーグからはアイサイトXまで進化したけど他社の運転支援システムには前方警戒の面では未だに引けを取らないと思う。

ただ、A型はオプションでも後側方の警戒システムはつけられないし、サイドビューモニターもフロントビューモニターも設定すらなかった。B型からの設定だった気がする。

安全のスバルが好きで乗ってると主張するならそこらへんもホントはアップデートされた車に乗るべきなんだろうなぁとは思うけども。

高速道路も全く疲れない。それなりに空いてたらアクセルとブレーキとハンドルをほぼ任せて走れる。ぼくは周囲の警戒に勤しんでいればよい。

制御も8年前の車とは思えないくらいスムーズで、自分の運転感覚と近いから怖い思いはほとんどしない。

 

年次改良でだんだん良くなっていくのがスバルの常なので、それをまだ経験していないA型はいろんな荒があったりするんだけど、ぼくはそこが好き。

 

レヴォーグは、ファミリーカーを作ろうとしたけどスポーツを捨てきれなかったっていう開発経緯なんだとぼくは勝手に思っている。

ユーザー側が思ったよりもラグジュアリーというか、上質さを求めていたが故に徐々にSTI Sportsとかに拡充されていったし乗り心地も柔らかくなっていたのがレヴォーグなのである。

A型は年次改良を全く受けていない年の車なので足が硬い。でも他のグレードは18インチのタイヤなのにぼくのGTは17インチ。おかげで乗り心地は比較的柔らかい。

 

シートは標準仕様のファブリックだから皮よりメンテ楽だし蒸れないし、インテリアのライトがLEDじゃない昔ながらの黄色っぽい光なのも明るすぎなくてほのかに明るくできる感じでぼくは好き。

 

1600ccのターボは2000ccモデルの300psには遠く及ばない170psだけど、日常の速度域では全く困らない。

高速の合流加速程度では全く困らないし、だからといって振り回されるほどのパワーはまったくないからエンジンをうまく使って走れてる感覚になる。

実際停止からフル加速することなんて必要全く無くて、大事なのは60km/hrから100km/hrに乗せるための加速だというのが持論なんだけど、そこらへんの加速は軽くアクセルを踏めばすぐに到達してくれる。

サーキットでも行かないと使い切れないハイパワーエンジンより使い切れる楽しさが好きなぼくにはちょうどいい。

 

スバル自慢のAWDが全車標準で、どんな道でも怖くない。

雪の積もった場所でタイヤの限界超えるような走りをしてみたこともあるんだけど、スバルお得意の制御であっという間に戻って来れた。

雨の高速でも不安はまったくない。

 

全幅が1800mmを切っているのも大変良い。

車両感覚がない下手くそなのであんまり大きい車は都心部でも田舎でも日本では使いにくく感じてしまう。

後ろも長過ぎないから自分の手足みたいな感じで走らせられる。

視界性能もすごくいい。

スポーツモデルに近いくせに、周りもよく見える。

 

レヴォーグは後部座席を倒すとフルフラットの空間が出来上がる。

男性平均身長ど真ん中のぼくは問題なく足を伸ばして寝ることができる。

敷物を工夫すればしっかり熟睡できる。

 

色はスティールブルーグレー・メタリックという色。

レヴォーグの売出し時の色のくせしてC型までしか採用がなかった。

日本語で言うなら灰青色って感じ。

後継色のストームグレーメタリックよりは少しだけ明るい色で、空の色によって見え方がぜんぜん違う。

明るい空なら夏の青空の色になるし、雨の日には静かな灰色に見える。

夕陽が映ると夕焼け空と夜が混ざった色になる。

雪の日には明るい水色に見えるからとてもかっこいい。

雨の日でも晴れの日でも曇りの日でも毎回色が違うから気分が変わる。

 

ぼくの車は純正アルミのくせにホイールキャップがついている。

C型から廃止されてしまったので1.6GTのA型とB型にしか採用がなかった。

このホイールキャップもなんかかわいい。

 

ライトもGT-Sグレードと違って黒縁じゃないから少し柔らかい。

眼力はそんなに欲しくないタイプなんだ。

 

ステーションワゴンってスタイルは、セダンのように安定して走りやすいし、荷物もたくさん乗るし、グランドツーリングって在り方を最も表現しやすいんじゃないかなって勝手に思ってる。

ステーションワゴン専用モデルとして開発されたレヴォーグは、より早く、より遠くへ、より安全にたどり着くためのすべてがきれいに作られているように思う。

ステーションワゴンならマツダ6もあるし、カローラツーリングもあるし、背伸びするならドイツ御三家の方がよっぽど良いモデル出してるし、ボルボもある。

だけど気張らなさも扱いやすさも楽しさも全部がぼくにとってちょうどいいのがスバルのレヴォーグだったんだ。

 

今の子に出会う前、まだ車を持っていなかった頃は、レンタカーでわざわざお金かけてでもいつも選んでいた。それくらいレヴォーグがずっと好きだった。

初めて乗ったレヴォーグが1.6GTのスティールブルーグレー・メタリックで、雨のち晴の日だったんだけど、その時の色の違いに感動して絶対この色を買うって決めてた。

 

ぼくが自分の車を持つって決めたとき、既に新型レヴォーグは発表済みで旧型は最終モデルの駆け込みの時期だった。

お金がなかったのもあるけど、スティールブルーグレー・メタリックが欲しくて、あのホイールキャップと飾らないライトが欲しくて、中古を買った。

 

スバルの安全を第一に考えたいって思想が好きで、そんな走破力どこで使うのっていいたくなるところが好きで、バカみたいに実直に車を作っている感じがすごく好き。

なんだか独特なエンブレムもすごく好き。

とにかく全部が好きだった。

 

一緒に色んな所を走った。

まだ2年ちょっとしか一緒にいないけど、色んな思い出を詰め込んできた。

日本全国行ったことのない都道府県はないっていうのが密かなちっぽけな自慢なんだけど、次の目標はレヴォーグと一緒に全県制覇するって決めてる。

 

既に総走行距離は10万キロを超えてるし、エンジンは持ったとしてもいろんなパーツが壊れてくる時期ではある。

たまに振り回すような走り方をしているときもあるし、本当に理想的なオーナーではないと自分で思うときもあるからどこから壊れてもおかしくない。

それでも修理できるうちは乗り続けていたい。

年間3万キロ走っちゃうから何年持つかわかんないけど、できる限り一緒にいたい。

一時期2台目買って温存しようとか思ったときもあったけど、なんでもできちゃうレヴォーグを持ってる自分を満たせる2台目なんてどこにもなかった。

どこまでもどこまでも走った上で限界が来るなら、それは納得の最期なんじゃないかなって。

 

気づいたら3年目だった。

気づいたら3年目だった。

言葉通りである。

 

なんの表も裏もなくただそれだけである。

 

ぼくはもっと有意義に初期研修生活を送るべきだったと思うし、もっと有意義に学生生活を送れたと思う。

ただ、その隙間に挟まっていたはずの国試浪人時代の記憶はもうほとんどない。

 

毎日東京のど真ん中に混んでる電車で通い詰め、100回くらい松屋に行って牛めしを食べたし、150回くらいサブウェイに行って「生ハム&マスカルポーネをハニーオーツで野菜上限」と唱えた。

何度かは友達とご飯に行ったし、たぶんかなりの時間を勉強に費やしていたのだとは思うけど、ぼくの心にはほとんど何も残っていない。

 

あの頃に直接関わっていた人達はSNS上の繋がりを残して既にほぼ消え去っている。

出会った人で、まだ何回かは会えるかなと期待している人は少しばかりいるけど、気付いたらみんな人生の駒を進めていたり、SNSから消えてしまったりしているからぼくみたいな人間とはもう会いたくないだろうなぁとか思ってしまう。

 

なんか夢みたいだったなぁってあの頃を思い出すと必ず思う。

今まで過ぎ去った時間の中では一番早かった一年だったかもしれないと思う程度に。

 

気付いたら医者になって2年が過ぎてたし、たぶん気付いたらもう3年くらい経って専門医取ろうとしてるんだろう。

 

 

ぼくは案の定「国試なんて普通にしてれば通るよ、ぼくは落ちたけどねハハッ」とか言う愚物に成り果てた。

実習で回ってくる学生に、周りと同じように勉強してれば大丈夫だよ、なんてありふれたクソの役にも立たないアドバイスをし続けている。

喉元過ぎれば熱さ忘れるってすごく本質をついた言葉なんだなぁみたいなふんわりした感想しか出てこない。

今のぼくは本気で「国試なんて普通にしてれば通る、落ちるわけがない」って思っちゃってるもの。

自分が普通じゃなかっただけ、単に勉強頑張れなかっただけ、って思ってる。

 

だから、教育って難しい。

誰かに何かを教えるなんて大層なことなかなかできないけど、大学病院のレジデントっていう立場上それをせざるを得ない場面は時にあって。

その「教える」対象の立場だった頃のぼくがそれを聞いて理解できるかなっていうのを基準になるべく話してるけど、そううまく行かない。

せめて質問しやすい相手であり続けたいとは思っている。

教えるのが下手だけどせめて教わりたいと思われ得る人でありたいと思うのは贅沢だろうか。

 

ぼくはそのうちだんだん教えなきゃいけない立場になっていくはずだ。

今の所ありがちな内科医ルートを辿っているので。

教えるってことをせめて教わる側の気持ちを考えながらできる人でいたい。

 

今日もなんだかやる気が出なくて、気付いたらきっと明日になっていて。

ある日突然死んでしまう確率なんてかなり低いからきっとダラダラと生き続けるんだろうなぁ、なんてね。

医師免許で取得が有利になる資格まとめ

資格オタあるいは病院から抜け出したい医師あるいは現実逃避中の医学士(であって医師ではない者)向け。

なるべく間違えないように努力はしているけれど間違っていても責任は取りません。

 

21/03/27 建築物環境衛生管理技術者について追記

21/09/03 特別管理産業廃棄物管理責任者について追記

 

 

突然だがあなたは自分が医師であることに誇りを持てているだろうか。

臨床医として生きていくことに自信はあるだろうか。

 

こんなことを言ったらいろんな人から怒られてしまう気しかしないけど、ぼくは結構つらい思いをして手にした気がするこの資格を、大学6年間+国試浪人1年間、大学入学のために費やした時間も含めたらプラスもう数年をかけて手に入れた医師免許とかいう一枚の賞状の意味を、もうわかっていない。

 

誰かの命や生活を支えるという仕事はとても尊いものであるとは思っている。

誰かを助けようとする人や未知なるものを解き明かし世界を変えようとしている人の在り方を否定するつもりも毛頭ない。

ただ自分がそのような在り方たり続けることはできないであろうことに気付いてしまった、というだけの話である。

 

医師免許を手にしてから約1年間医師として生きてきて、時には少し自信を持ってみたこともあったし、控えめに見ても少なからず医師として成長したとは思っている。

この資格を持っているのに見合った能力や知識をつけるために自分なりではあるけど修練に励んでみたつもりだったし、自分が間違えればそれは誰かの人生をひっくり返し得るのだという自覚も持ってきたつもりだった。

ただ、一生この仕事を続けるのに見合った人間ではないのではないかという思いが抜けたことは一度もなかった。

常に自分という人間の程度が到底この免許を持つに足らざる程度のものであるということを自覚させられ続けていた、そんな感じ。

 

幾度となく医師をやめることを考えた。

医師免許はよほどのことをしないと失効するものではないので、「職業:医師」を辞めるという選択を何度も心の中でしていた。

辞める勇気が自分にはないという現実がぼくを押しとどめているに過ぎなかった。

おそらく世の企業は、特段のスキルのない、医師免許と普通自動車運転免許証(AT限定)しか持たない26歳を採用しない。そんなことくらいはわかっているから。

医師として生きているおかげで今日も飯が食えるし、車に命かけてるわけでもないのにそれなりの車(自分にとっては最高の車だけど)に乗っていられるということもまた事実だったし。

 

 

前置きが長くなったけど、

せっかくとった医師免許をうまく活用して適当に生きる道

ってなんかないかなって思ったのが始まりなんだ。

 

一般的に医師免許を取ったうえで臨床(病院・診療所)以外で生きるとすれば、

研究職・医系技官・保健所・製薬・専属産業医

なんかがよく話題になるけど、今回はそこらへんはさておき。

 

「医師免許があることが取得に有利に働く資格」や「医師であることが条件(の1つ)になっている仕事」をまとめた。

ちまちま探して見つけ出しただけなので他にもなにかあったら教えてください。

これをやりたいとかじゃなくて、こういう可能性もあるよって提示にすぎないことは覚えておいてほしい。

ちなみに「医師」「医学士」に特化して書きます。実際には「歯科医師」「薬剤師」「看護師」とか他の資格が条件として含まれるものも多いし、「薬剤師」ならなれるけど「医師」はできないものなんかも中にはあるけどそこまで全部書いてたらキリがないので割愛する。

 

 

 食品衛生管理者食品衛生責任者

食品衛生法によりある種の食品を扱う施設で必ず配置しなければならないのが「食品衛生管理者」である。その資格要件の1つに「医師」が含まれている。

食品衛生責任者」は食品衛生法により営業許可施設ごとに配置が義務付けられている。実務経験や講習を受けることで取れる資格である。

ところが「食品衛生管理者」は実務経験や講習などを受けずに「食品衛生責任者」になることができるので、「医師」は「食品衛生責任者」になる資格を有することになっている。

つまりぼくはいつでもラーメン屋を開くことができる。料理できないけど。

 

 船舶に乗り組む衛生管理者(略称:船舶衛生管理者)

船舶の航行中に限り、船内での縫合やワクチン接種と言った部分的な医療行為を行うことのできる者のことで、船員法によりある程度以上の大きさの船では乗組員の中から選任しなければならないことになっている。

選任されるためには「衛生管理者適任証書」を有している必要があり、これは試験で得ることができる。「医師」もしくは「医学士」ならば無試験でこれを得られる。

 

 第一種衛生管理者

労働安全衛生法により、50人以上の労働者を有する事業場では「衛生管理者免許を有する者」の中から「衛生管理者」選任しなければならない。

実務経験のあるものが試験を受けて「衛生管理者免許」を有することができる。第一種と第二種があって、第一種ならどんな業種の事業場でも衛生管理者になれる。

「医師」ならば「衛生管理者免許」を有していなくても「衛生管理者」になることができるため、「医師」であっても「衛生管理者免許」を取ることはできない。だけど「医学士」であれば「第一種衛生管理者免許」を無試験で得ることができる。

国浪中に知りたかったなぁこの資格。

 

 労働衛生コンサルタント

産業医とも深くかかわる資格。というか医師の場合産業医やってる人しか取らないと思われる。

事業場における労働衛生に関する専門家である証。

筆記試験と口述試験で取る。

細かいことはさておきこれ取っとけば産業医講習を受けなくても「日本医師会認定産業医」になることができる。

「医師」ならば筆記試験の一部が免除になる。

 

 職業訓練指導員(臨床検査科)

職業訓練校の指導員の免許である。ハローワークとかに縁があるやつ。科目が結構分かれていて、そのうちの「臨床検査科」の先生をやれる。

職業能力開発推進法により、実務経験と職業訓練指導員試験の学科試験と実技試験に合格する、あるいは合計48時間の講習を受けることで「職業訓練指導員免許」を受けることができる。

「医師」ならば学科試験の一部と実技試験が免除され、実務経験も不要となるため学科試験の残りに合格しさえすれば「免許」をもらえる。

ちなみに職業訓練指導員になりたかったら「免許」をもらった上で各職業訓練校などの採用試験に受かる必要がある。

 

 特別支援学校自立教科教諭第一種免許状(理療)

教育職員免許法による。簡単に言えば特別支援学校の先生になることができる資格。特別支援学校特有の「自立教科」の中で理療という教科に限定されている教員免許である。文部科学大臣の指定する教員養成課程を卒業した上で「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師」の3つの免許を有することで取れるが、「医師免許」があれば学校や習得単位の指定がなくなって申請だけで取得できる。

 

 東京都第一種公害防止管理者

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環境確保条例)に基づく、特に公害発生の可能性が高いと考えられる工場において選任しなければならないとされる者。条例であることからもわかる通り、東京都でしか通用しない。「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律(組織整備法)」に基づく「公害防止管理者」とは異なる。

講習を受講することで取れるが、その講習の受講資格の一つに「医師免許を有する者」が含まれている。

都内の工場に勤めたかったら取ってもいいかもしれない。

 

 作業環境測定士

作業環境測定法に基づいて職場環境を調べる人の資格。産業医と密接にかかわるやつ。通常は国家試験を受けて講習を受けてようやく測定士の資格を取得できるが、「医師」ならば国家試験が免除になるので講習を受講するだけでなれる。

登録講習は結構お金かかるので道楽で取る資格ではないです。たぶん。

 

 食品衛生監視員

食品衛生法に基づく食の安全チェックの専門家。検疫所や保健所などが主なフィールドになりそう。

食品衛生監視員になれる条件の中に「医師」が含まれる。資格証とかは特にない。

ちなみに公務員なので実際になるには公務員試験の合格も必要。

 

 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)

建築物衛生法に基づき一定以上の規模のビルで選任されなければならない、建築物の環境衛生の最高責任者。

資格取得には実務経験のある人が国家試験を受けるルートと講習を受けるルートがある。医師は講習を受ける資格があり、実務経験も不要という事になっている。

ちなみに医学士でも実務経験が1年あれば講習受講資格を得られる。

この講習も10万以上する上に修了試験もなかなか難しいらしいので本気じゃなきゃちょっと取りには行けないかも。

 

 特別管理産業廃棄物管理責任者(感染性産業廃棄物を生ずる事業場)

廃棄物処理に基づき特別管理産業廃棄物を生ずる事業場を設置している事業者は当該事業場ごとに特別管理産業廃棄物管理責任者が必置となっている。

環境省令で定める資格があればやれるが、その資格の1つに「医師」が存在する。「医学士」の場合は日本産業廃棄物処理振興センターが実施する「特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講習会」を修了していればいいっぽい。

講習会を修了していれば修了証が手に入るけど医師ならば受けなくとも任命されうるので特に資格証はいらない。

 

 

以下の2つは病院勤務が結局主たる業務場所になってしまってやや本末転倒感もあるけれど

 臨床検査技師

さん。ぼくはいつも大変お世話になっています。

臨床検査技師等に関する法律に則り行われる臨床検査技師国家試験の受験資格を「医師」は有している。医師であれば学校や取得単位の規定はない。

ちなみに「医師」にとって「臨床検査技師」になっても業務的にできることは増えない。

臨床検査技師を名乗っても法的に問題がなくなるくらいしかメリットはないかもしれないが、資格はメリットだけで取るものじゃない(とぼくは思っている)

 

 放射線取扱主任者

放射線障害防止法に基づく国家資格。試験を受け講習を受講し「放射線取扱主任者免状」を取得できる。受験資格は特にない。

「医師」ならば診療目的に限り「免状」がなくても「主任者」になれる。逆に言えば「医師」であっても「免状」はもらえないので免状が欲しければちゃんと試験を受けようねって話でもある。

 

 

これらの資格を取ることでさらに取りやすくなる資格なんかもあるが、そこまで行くときりがなくなるのでひとまずやめておく。

 

法律を強調して書いたけど、これはただのぼくの趣味だ。法律は自分の生活に本来密接に関わっているはずだし、意識しないで生きるのはあまり得策ではないと思っている。

もしかしたら認定産業医取ろうとしてるせいで法律への拘りが増しているだけかもだけど。

 

医師免許、せっかく取ったし有効活用して生きていきたい。

臨床現場の医師として生きるだけが医師の道ではない、そう思っている。

第115回 医師国家試験おつかれさまでしたの皆様へ

まずは上記に該当する皆様、お疲れさまでした。

絶え間ない勉強の終わりから数日が過ぎて少しは実感してきたかな?

寸暇を惜しんで勉強していない自分をようやく受け入れ始めた頃だろうか。

 

 

国試直前期から少しずつこのブログの医師国家試験カテゴリーへのアクセスが増えていて、あれから1年経ったんだなぁって強く感じる次第。

 

たぶんアクセスしてきてくれている人は不安な人が多いんじゃないかなと思っている。

2年前のぼくがそうだったように。

そんな不安な誰かに届くと願って、ぼくはこの文章を勤務中にも関わらず書き始めた。

 不合格も合格も経験した人の中ではまだ一番若いからこそ言えることがあると信じて。

 

でもただの一意見に過ぎないことも忘れずに。

ぼくは国家試験や国試浪人のプロじゃないので。

ただのn=1の経験談から出てくる言葉たち、銭湯でおっちゃんから聞く与太話と何ら変わりない。

 

 

国試が終わった今、あなたにできることはもうあんまりない。

おそらくあなたはもう各種得点計算サイト?への入力を済ませて、思ったよりも自分が下にいるとか必修が8割ないとかそういう現状にあるのだと思う。

 

ぜんぜん違うよ、国試なんて簡単だったって人はこっから先の駄文に目を通す必要なんかまったくない。

ちょっと早いけれどおめでとう。ようこそ新たな地獄と希望の入口へ。

卒業旅行に行けるご時世じゃないのは本当に残念に思うけど、はやく引っ越しの計画や次の勉強の計画なんかを進めておくれ。

ボーダー民になったことのある人にしかボーダー民の気持ちはわからない。

国試浪人をしたこともないくせに国試浪人を語る(騙る)な。

中途半端な上っ面だけの同情のふりなんかやめておけ。

我ら(元ボーダー国浪アンマッチ現研修医1年目たる自分含む)にかまけず日本の医療のために邁進してくれ。

まあそんな気持ちの余裕がある人に言えそうなことはまたそのうち書く。

 

 

 

とにかくちょっと危ないんじゃないかな、あるいは今もうすでにめちゃめちゃ凹んでいる誰かに向けてここから先は書き進める。

 

ボーダースレとかツイッターで今年のボーダーは何%とか言ってるのを検索するのは時間の無駄だ。やめておいたほうがいい。

合否は厚生労働省が発表するその日に確定する。

統計的に意味はあると思うけど微妙なところにいるならなおさら厚生労働省を信じるしかない。

 

と言いつつも見てしまう気持ちはわかる。

ぼくも2年前見てたから。

まあページを開いちゃう回数1日1回くらいに抑えればいいんじゃないかな。

ボーダーの過去の時間推移とかも検索するのやめようね。

 

 

ボーダー予想は見ていると仮定して、まあ見ていないなら自分の体感でも十分だけど、

国試浪人に片足突っ込んでいてその危険を察知している人は現時点で3つに大別されると思う。

 

 

①もしかしたら落ちているかもしれない群

 ボーダー予想的に絶対的な安心はできない、削除問題や合格率次第で落ちてるんじゃないかと心配になっている人たちがこれに該当するだろう。

 

②もしかしたら受かっているかもしれない群

 時間経過でボーダー予想は下がるらしいからそれによっては受かっているかもしれない、削除問題が数問でれば受かりそうと期待している人たちはこれだと思う。

 

③不可能群

 天変地異が起きたり厚生労働省が合格率を99%に上げたり大規模カンニングが発生したことが発覚したり30問くらい不適切扱いになったりすることを夢見ている人たちはこれに入る。

 

 

まず③の人たちは今週いっぱいくらいはよく寝て疲れをとって、その後すぐに勉強を始めてほしい。

国試浪人とひと括りにしても意外なほどに優秀な人達はいるものである。

あなたは来年度もハイリスク群に入りそうなので毎日を大事にすることが必要になると思う。

もし方針がわからないなら早めに予備校の門を叩こう。

宅浪するなら過去の宅浪勢の記録を読み漁るのもよし。

勉強の方法を確立して116回を目指して頑張ってほしい。

 

 

③の人は早めに研修予定の病院に一報入れておくのもあなたが乗り越えざるを得ない最初のハードルとして設定するのもいいかもしれない。

向こうも人が必要だから、誰か人を募集する必要があるので。

①②の人は自分の感覚に任せる。もう少し待ってみてもいいかもしれない。

右往左往するのもそれはそれで向こうに迷惑かもなので。

 

ぼくはこの連絡を発表当日にして、相手先の研修担当の事務の方が固まったのを電話越しに感じた。

お互いに辛い瞬間だったはずだから先にやれちゃうんならやっておくのも悪くないだろう。

 

 

②の人は少しずつ覚悟を決めつつうまく現実から逃れてほしい。

多分この1ヶ月で多少知識が抜け落ちるけど、もう1回国試受けなきゃってことになってもそこらへんまでこれたならなんとでもなると思う。

心配なら先人の知恵とか予備校サイトを見てお金を考えてみるとかしておくのは悪いことじゃない。

そういうことすると辛くなりそうなら楽しいことを考えよう。

こんなご時世で旅行は少し厳しいだろうから映画を見るとか本を読むとかそんなんでもよい。

一人で散歩するのもよい。密を避ければある程度大丈夫そうなのだから。

ゆっくり自分の時間を楽しんでほしい。

あえて人と接すると場合によっては傷つくから気をつけてほしい。

たぶん今のあなたは自分が思っている以上に繊細だと思う。

 

ぼくは2年前、②にいた。

3月、ボーダーがぼくの望むところまで下がらなそうだったので予備校をはしごして発表前には入会の予約をした。

もちろん受かってたら解約可能って話だったし。

それより前は引っ越しの準備とかちょっとした旅行とかしてた。

合格発表までの間、勉強は一切しなかったけど、1年後、無事に受かった。

焦る必要ないと思う。

 

 

①の人も②とあまり変わらない。

予備校を比べたり、宅浪を考えたり、そんなんでよい。

あとは自分の時間を過ごせば良い。

ただし、就職に向けて引っ越しをしてしまうのは時期尚早と言えなくもないかもしれない。

家の解約は意外とお金がかかる。

それだけは気をつけて欲しい。

もし無事に医者になれたら今悩んでいる時間を本当に後悔することになると思うからあんまり思い悩まずに。

可能性はある側にいるのだから。

不安は仕方ないけど、美味しいもの食べて、ゆっくり休んで。

 

 

どんな位置にいるにせよ、日本で一番大変と言えそうな試験のひとつに少なくとも一度は挑んだんだから今のあなたはきっとものすごく疲れているはずだ。

疲れているときの判断は不正確になるし、非公式情報はノイズに過ぎない。

合否や削除問題を決めるのは予備校講師じゃない。

 

なによりもゆっくり休んで英気を養い、次の1年に備えてほしい。

楽しいことをするもよし。勉強するもよし。好きなことをしよう。

全面的に守ってもらえる時間はあと少ししかない。

医師になれたらなれたでストレスはでかいし、もう1年ってなったらなったでストレスはでかい。

どちらを向いても大変なところにいる。

つかの間の休息を存分に生かしてほしい。