レヴォーグを愛する気持ちが薄れるかどうかみたいな

 

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レヴォーグへの愛を語って半年ちょっと経った。

総走行距離は既に12万5千キロに到達している。

それでもやっぱり愛している。

 

エンジンは相変わらず快調に回っているし足回りのヘタリもあんまり感じない。

このままいつまでも乗っていたい、そう思っている。

 

メンテナンスも欠かしていない。

エンジンオイルは常に8000km程度で交換してるし、それ以外のオイルもしっかり定期交換している。

2週に1回は自分でエンジンルームをよく観察してゴミを取ったり各種の液体が減っていないか確認する。

同じく2週に1回は高回転域をあえて使っているし、たまには洗浄剤を混ぜてみたりハイオクを入れてみたりもしている。

当たり前だけど定期点検も欠かさず行っている。

 

レヴォーグに乗るという夢を最初のマイカーで叶えてしまったぼくは、次の夢をどこに持つかを決めかねている。

夢を叶えたからって満足してそこで終わりな人間にはなりたくないって常々思っているから次の夢を持っておきたくて。

 

 

嘘だ。実はある。同じ水平対向エンジンというこだわりを持ったポルシェへの憧れは常にある。

ただ、あいつはびっくりするほど高い。置いておくのも心配だ。うちのアパートの駐車場は青空だし。

 

だけど、うるさくてガソリン撒き散らして走る車がこの世界にいられる時間はあと僅かなのである。

たぶん本当のすごく高い車たちなら生き残れるんだろうけど残念ながらぼくにはそれをほしいと思う気持ちはない。どれだけお金に余裕があってもきっとそれは望まないと思う。

そんなぼくがなんとか手に入れたいもの、それがポルシェなんだ。

 

もちろんカイエンでもマカンでもパナメーラでもない。

ボクスターとかケイマンとかカレラとかそういうもののことである。

 

きっと本当に欲しいと願って覚悟を決めれば買えないこともないとは思う。

いままで作った貯金を崩してローンを組めばいいだけだ。

かつて仲の良かった友達はきちんとそれをやってのけて欲しかったスポーツカーを買っていた。

 

だけどぼくにはそれができない。臆病なので。

今買って大事に乗っていればきっと10年後くらいでもほとんど値落ちしないってこともわかってる。

事故を起こしたりしなければ、という限定付きで。

ぼくにはそんな自信がない。

そんな水物のためにいままでがんばって貯めてきたお金を使えない。

1台しかない車(ぼくの日常生活には車が不可欠なので)であればまだ意味はある。けれどあくまでポルシェは2台目だから。なくても生活は成り立つ。

レヴォーグを売って普段からポルシェに乗ればいいって考え方もないではない。

でもレヴォーグ売って手に入れたものになにか価値を見出せるとはまるで思えない。

 

人生が資産形成って意味でうまくいったらポルシェを買いたい、そんな気持ちでいたらいつまでも買えないことはわかっている。

それでもどうしてもそう考えちゃう。

ぼくにとってポルシェはその程度のものって見方もできる。

 

そんな気持ちならポルシェを買う資格なんかないのかもしれない。

 

 

ポルシェを買ってレヴォーグを置いて家を出ることがぼくにできるのだろうか。なんてことも考える。

何人かで出かけるときぼくが決まって運転を申し出るのは人の車に乗るのが申し訳ないって感じる以上にレヴォーグを置いていくことができないからだったりする。

たとえばボクスターをなんとか買えたとして、ボクスターで遠出しようとなることは想像に難くない。でもミラーに写る自宅駐車場に置かれたままのレヴォーグを見たら後悔する気がする。

羽田に停めて数日出張に出た間でさえも毎日鍵を握りしめていたくらいにはレヴォーグが好きなんだ。

 

エンジンの寿命は延びているからたぶんあと15万キロくらいは走ってくれると思う。

でもそれまでに何かしらの電装品が壊れたり、どこかに思い切りぶつけてしまったりするかもしれない。

もし修理に100万かかるって言われたら出す勇気はあんまりなくなってきている。

50万なら出す、かなぁ・・・

 

初めての愛車で一番好きな色とグレードのあいつをぼくはまだまだ手離せそうにない。

走行距離を労わってあげることもできずにどこまでもどこまでも走り続ける気がする。

それがレヴォーグという車の在り方だとも思っている。

 

 

レヴォーグを降りてもいいと思う頃、ぼくはどうなっているだろうか。

ポルシェを次のマイカーとして買える人間になっているだろうか。

それとも最低でも5人乗りじゃないといけない生活になっているだろうか。

その頃のポルシェは今のままのポルシェではもうないと思う。電池が積んであるはずだ。

それでもポルシェはポルシェだったと言える車をきっと出してくれると信じている。

 

 

いつまでも憧れであってほしい。

スバルとポルシェだけは最後まで水平対向エンジンにこだわっていてほしい。

それが叶わないなら電気になってもやっぱりスバルはスバルでポルシェはポルシェって言える車を作り続けてほしい。

そんな願いを込めて。