駅そば
中学の頃から、遠距離通学だったのもあって帰宅途中にお腹が空いて家まで我慢できないなんてことは日常茶飯事だった。
次の電車まで10分。
お腹はぺこぺこ。
帰っても大したものはなさそう。
そんなときは駅そばに飛び込む。
まずは表で食券を買う。
Suicaがたいてい使える。
400円くらいのトッピングが1つ乗ってますみたいなのにすることが多い。
食券を出す。
1分も待たないくらいで出てくる。
待ってる間に水を入れて食べるスペースの目星を付けておく。
出てきた麺を持って移動。
七味をかけて割り箸を取る。
とても熱い。
味は濃い。
天ぷらは衣で嵩増ししてあることも多い。
それでもうまい。めちゃくちゃうまい。
とても腹が減っていて、ホームは寒い。
そんな環境だから多少の問題なんか気にならない。
だいたい汁も半分以上飲む。
塩分過多感はあるけどおいしいから。
そして温まるから。
最後に七味が効いてきてたまに涙目になってたりもする。
こんなにうまいものはないんじゃないかって思ったりもする。
お腹いっぱいのまま電車に乗る。
いつもより少し幸せな気分で地元について、家まで歩く。
その頃にはもう少し小腹が空いてたりもする。
これがぼくにとっての駅そば。