第2話 113回国試の反省会part1

浪人生2日目。

ツイッターも国浪垢とか作って114回を共に頑張っていく方々を見つけたり。

みんなそれぞれ心の整理をしたり、未来に向かって色々考えたりしている。

皆さん一緒にがんばりましょうね。

 

自分は比較的早くから覚悟はできていた方なのだとは思うけれど、やっぱり悔しさも悲しさもあるし。

まだ自分が本番で解いた問題の解説を聞くことへの怖さみたいなのもやっぱりある。

復習ははやい方がいいのはわかっているけれど、怖いんだ。

 

だけど、なぜダメだったのか、その復習もちゃんとしなくちゃいけないのはわかっているから、今します。

受かった人にとってはこんなん勉強足りるわけないじゃんって思うかもしれないけれど、ぼくが通った道はこれなので。

失敗例も誰かの参考にはなるかもしれないし。反面教師としてね。

 ちなみにとても長くなると思う。

スケジュールとかを結構覚えてるのは、手帳に勉強計画を書いて、変更があればその都度修正してっていうのを残していたからです。

復習には便利なのでおすすめ。アナログ人間なので手書きで残すの大好き。

 

 

①基礎知識と実習

3,4年生で受けた講義の試験は追試ばかりだったし、CBTも学年で数名の追試者としてなんとかかんとか潜り抜けていた以上、実習が始まる4年の終わりの時点での基礎知識はほとんどなかった。

普段の実習はなんとか切り抜けるための勉強(例えば自分の受け持ち患者さんの疾患についてのみ)しかしなかった。病態もほとんどわからないまま、『病気が見える』からキーワードだけ引っ張り出してきて、ノートにメモって先生に質問されたらなんとか答える感じだった。

 

②スケジュール

ぼくは学校単位で申し込んだテコムの映像を国試勉強の主軸にした。

選んだ理由はうちの大学で一番主流だったから。

QBは一通り買ってたからオンラインで登録しといたけど、実習の暇な時間に軽くポチポチしたくらい。結局ほとんど最後までやる余裕がなかった。

実際に臓器別講座を見始めたのは5年生の10月くらいだったかな。

基礎知識があまりになくて、問題はぜんぜん解けないから、ただ先生の講義を流し見て、書き込み式のノートだけ作っていた。問題の解説をしているパートは早送りしてた。

でもノート作りは楽しくて、わりと一気見して6年生になる前には小児産婦マイナーも含めて臓器別の動画とノート作りは終わっていた。

6年の夏までに臓器別を終わらせればいい、みたいなことをみんなが言っていたから、「だいぶ余裕ができた!やった!」って思ってた。問題1問も解いてないのに。

 

ぼくの大学は夏休みが人によってはけっこう長くて、ぼくは6~8月の3ヶ月間が丸々休みだった。ちなみに実習は10月までで、卒試は11月。

その間にやればいいよねって思ってた。5年3月から6年5月までで解いた問題は、臓器別のうち循環器と呼吸器と腎臓の1周目問題的なやつを少し考えて分からなければ解説を読んで問題に考え方を書き込んでいっただけだった。

どうしてそうなってしまったかって今ならわかるんだけど、せっかく映像講座を取っていたのに先生が問題の解説をするパートを全部すっ飛ばしたおかげで、国試問題の解き方をぼくはまるで知らなかったのである。

 

夏休みに入る。ぼくは遠方の病院で初期研修をしようと思っていたからその見学+試験と趣味の旅行でかなり時間を浪費した。一応移動中にも問題解いてたけど、それで解ける量なんてたかが知れてて。

夏が過ぎても、メジャーの1周目すら終わらなかった。

夏に受けた模試の結果は、偏差値20台。やっと焦り始めた。

9月。実習の終わりが見えてくる。睡眠時間削ってメジャーを進めていく。

やり方は相変わらず少し考えて、解説を読んで問題に書き込み。

こなした問題数のおかげで解き方は少し見えてきていた。

 

10月、実習の終わってもメジャーが終わらない。

卒試もやばいとは思ったけど、それどころじゃなかった。

実習がなくなって、大学の図書館開館時間目いっぱい勉強。

問題の解き方は前より少しだけ考える時間が増えていたけど相変わらず解答読むのがメイン。

ちなみにマッチングは第2志望、やる気は保てた。

 

11月、PostCC OSCE+卒試。

OSCEが先だったけど対策はほぼなし。今年はまだ落ちないって聞いてたってのもある。

卒試対策に卒試の過去問+公衆衛生対策講座を見る+問題を解く。

公衆衛生はこれでわりとしっかり頭に叩きこめた。

これは数少ない成功だったと思う。

卒試は基準点+数点(ここから得点調整あったと思うけど非公表)でぎりぎり通過。

メジャーは終わってたけど小児産婦は卒試後に問題を解き始めることになった。

ついでに必修対策の講座も問題を解きつつ見た。

 

すぐにやってきた12月。

産婦小児の問題を数日で解き終えた。マイナーも1日1科目ペースで撃破。

相変わらず1周目用の問題を1度解いて解説を問題に書いてくだけだったけど。

すぐに直前期向け講座を開始。

それまでの勉強で一切見ていなかった問題の解き方を初めてしっかりと学んだ。

ついでに自分でやっていた解説を問題に書き込むスタイルの解き方が大きくずれたものではなかったことも確認できた。

これはかなりのラッキー。

直前期講座を見る+直前期講座に載ってる問題をどんどん自力で解いていく。

これが初めての本格的なアウトプットになった。

先生が解説しなかった問題も含めて3周した。

冬メック、テコ4といったみんなが受ける模試は、予想問題も含まれる→ぼくみたいな予想以前に基本がなってない人には時間の無駄と判断して解けるなら2月に回すことに。

サマライズ取ってた人も多かったけどぼくは目の前にある講座を信じるしかなかった。

 

1月。回数別を開始。

まずは110回を解く。意外にも合格点が遠くなかった。

必修は8割行ってたし、一般臨床も数点足りないくらい。

ぼくはあほなので当時全く気付いてなかったんだけど、それまでに解いたことある問題がたくさんあったんだよね、それなりできるの当たり前といえば当たり前じゃん。

111回も似たような感じ。少し足りないくらいかな、みたいな。

これまでのペースなら1か月あれば絶対いけるみたいな謎の自信が出てきてた。

112回を解いた。意味が分からなかった。禁忌6個、必修7割、一般臨床6割強。

全然足りない。やばいって思った。

たぶん原因はそれまで解いたことない問題が多かったせいって今ならわかるんだけど、当時のぼくはやっぱりあほだったので110,111との違いを理解できてなかった。

 

もう一度直前向け講座を1周しなおした。

直前向けだから全部が載ってるわけじゃないけど、せめてこれだけって思って。

もう臓器別に戻る時間ないし。

でもまだ諦めてなかった。

大学受験もCBTも最後の最後で逆転!みたいな感じだったし、自分の運の良さを信じていた。

過去問3年分の2周目。前回より少し点数が上がる。

3周目。間違えたり自信がなかったりした問題だけを解いた。

112がまだまだ間違えまくって。

でも禁忌はようやく覚えた。

 

2月が来た。もう残り時間はほとんどない。

直前期講座の教科書に回数別で得た足りない知識を書き足していく。

112だけもう1周した。点数カウントする時間も惜しいから間違えたところだけ確認する。どれくらい間違えたのか覚えてない。

最後までテコムで行くと決めたから、ラストメッセージも取らなかった。テコムのラストVは見た。

 

そして第113回医師国家試験当日を迎えた。

 

どこが足りなかったか、みたいな総括は次に回します。

3000文字超えちゃった。おやすみ。