第0.3話 就職したい
医師国家試験合格発表まであと1週間。
講師速報の順位はなんか下がってるし、成績分布表開いてやっぱり無理だったなって思うしかなさそう。
内定先にまだ言えてないの流石にクズすぎるよどうするんだぼく・・・
ひとまずそれは置いておいて。
一応ひとまず4月から1年間は浪人生(フリーター)になることを決意しているわけなんだけれども、来年の114回を受けて自分が受かる自信なんてものはもうどこかに飛んで行ってるし、このまま生涯フリーターはいくらなんでもって思うからいつかは就職したいわけで。
でもぼくはアルバイト経験すら日雇いを何度かやったことある程度だし社会経験のなさでは相当高レベルな人間なのだ。
非医療系学部の友人たちはもう就職してるからそれを思い浮かべてみても、いろいろな資格を持っていたりとか経済や経営の知識とかプログラミングとか、もちろんそれだけじゃないんだけど、とにかくぼくが知らないことをたくさん知っていて。
社会に求められるってそういう知識だったりするんだろうなあ、とか。
そしてぼくが持っている資格を思い浮かべてみたら自動車運転免許(AT限定)と剣道弐段(n年前に取得)くらいのもので。
この恥さらしだらけの記事上でも出せない程に去年受けたTOEICの点数は低かったし、誇れる技能はどこにもないし。
身体も強くないから肉体労働は絶対無理だし、対人コミュニケーションも得意じゃないし。
幸いにしてここまで浪人も留年もしてこなかったから辛うじて20代前半の看板は下ろさずに済んでいるけれど、それもあと数か月。四捨五入は常に残酷なのだ。
このままでは医学うんちくを常人より多少語れるだけのアラサーニートが完成してしまう。
非常にまずい。
ていうかそもそもどこの世界に社会経験0資格0のアラサーニートを欲しがる企業があるだろうか。
2浪目以降もフリーターとして生きるのはもしかしたら夢があるかもしれないけれど、その先にやりたいこともないし。
就活するならどう動けばいいのか調べないとなあ、と。