第11話 そしてまた1ヶ月が過ぎる。

第114回医師国家試験への浪人生活も終わりが少しずつ近づいてきた。

この1年の締めに自分がなにをしていけばいいのか、最後に頼るのはなんなのかを考え始める時期である。

 

 

この数か月、ぼくの中では過去最高に勉強してきた。

絶対今年じゃ無理だと思っていた大学受験、センターの結果が案外良くて二次試験に向けて大慌てで勉強してたn年前の1月をはるかに超える勢いだった。

毎日が最大だったとは到底言えないけれど、長期的にここまで勉強できたことは人生においてなかったと言い切れるレベルだった。

そのつもりだった。

 

だけどその割には、昨日受けたテコ3は期待外れというか逆に不安が増すというか、悲しい結果になったと言わざるを得ない。

あくまでも相対的な部分もあるので平均とか偏差値の出ていない今の段階で出来不出来を語るのはあまり適切ではないかもしれないけれど、それでもわかる。

このままじゃダメ、なんとかしなきゃ。

 

 

ここまでできなかったって感覚を持ったのはあの113回国試以来で。

だいぶ心かき乱されて、結果として模試翌日ほぼ丸1日リフレッシュに使う羽目になったけど、おかげで明日からしっかりがんばれそう。

 

ここ最近の努力は無駄ではなかったという感じもあるにはあったし、自分が何をどう間違えたのか、国試までにどう挽回していくのか、しっかり復習してこれからに繋げていきたい。

 

 

だって受かればいいんだもん。

模試でいくらよくたって当日落ちたら意味ないし。

逆に模試でいくら悪くたって当日までに間に合わせればそれでいい。

去年のぼくはこの思いがありすぎるくらいにあった。

そしてその思いだけで間に合うだけの努力をしないまま当日に向かって行って、失敗した。

今年のぼくは、まだ足りてる気がしないけど去年よりはだいぶ増えた勉強量と引き換えに当日受かるってことだけが大事ってことを忘れかけていた気がする。

模試はあくまでも復習すべきポイント、今後注意すべきトピックを学ぶツールに過ぎない。結果を気にするなんて時間の無駄。

少なくとも自分ではそう思っておきたい。

 

勉強のやり方について、思うところや考えているところはたくさんあるのだけれど、今ここで語るのはやめておく。

もし勉強法うんたらを語るとしたら、ぼくは国試後にしたいと思ってる。

ぼくのやり方で受かるなんて保証はないし、これを見てくれる誰かの参考になる程には洗練されてないから、今のぼくには語る資格のない部分だと思っている。

国試が終わって、1つの国浪成功例(あるいはあってほしくないけど反面教師になる例)として残しておきたい自己顕示欲がもしまだ残っていたら書くかも。

それくらい。

 

 

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を見た。

ゆるくてかわいい絵とまっすぐで丁寧で心温まるストーリーに涙が止まらなかった。

もし行き詰ったり悩んだりしていたら、巷で騒がれているよりは多少割り引いて、気楽に見てきてほしい。

いい気分転換になると思う。

 

 

明日も授業。

はやく模試の復習終わらせて、やるって決めたことしっかりやる。

あとちょっとの辛抱だ。

がんばろうね。