第13話 直前期。

国試本番まで30日を切っている。

不合格が決まってから10ヶ月弱、あっという間だった。
自分なりに頑張ってきたつもりだけど、あの時もっと勉強していれば、みたいな後悔は既にたくさんある。


残りの日数でできることと、当日までにやりたいことの収支はどう考えなくても合わない。
なにも終わらない。

QBを回しても3か月前にはあってた問題を間違えたりもして。
いままでなんとか入れてきた知識を溢れ落ちないようにしつつ、まだ覚えていないことを更に詰め込むなんて至難の技すぎる。



誰かと話しても不安になるし、1人で勉強してても不安になる。
9割の人間が受かるはずの試験に落ちてしまうくらいには要領が悪い自分を強く自覚してしまう。
まわりはどんどん伸びてるのに、ぼくは停滞している、そんな気がする。


あんまり気付いてないふりしてたけど、現役生より勉強してきた時間が長いはずの浪人生の模試平均点は、テコ2以降現役生から離される一方で。
浪人するってやっぱりそういうことなのかな。

模試の平均も誰かの得点も、「気にしたって無駄、当日受かればいい」なんて強がってみせたところで気になるものは気になるし。

ひたすらすり減る自分の心。



それに今年は必修もすごく怖い。
去年はなぜか必修は絶対大丈夫っていう根拠の全くない自信があった。
でも、今年は当日1個でも躓けばどんどん追い詰められてあっという間に8割を切る、そんな感覚が既にぼくの中に出来上がってる。
無知は幸せだったのだろう。


ここから1ヶ月足らずで恐怖を自信に変えられる程に自分が強くないことくらいはぼくにもわかっている。
絶対の自信を持って国試本番を迎えるなんて夢のまた夢だった。



だけど。

本番Fブロック終わるまで絶対に諦めない。

途中でどんなに失敗に気づいたとしても、絶対に諦めない。

望んでないのに貰ってしまった社会人になるまでの猶予を無駄なものにはしたくない。
1年間自分はやりきった、そう思えるように。

もしまた浪人生として1年過ごすことになったとしても、後悔は最小限にしたいから。




おそらく今回でこのブログの国試前の更新は終わりです。
いままでお付き合いいただきありがとうございました。
次の更新がいつになるかはわかりません。
もしかしたらそのまま蒸発するかもしれないです。
未来は誰にもわからない。



残りわずかだしみんな風邪とか気をつけてね。
当日しっかり全力を出せますように。